今までのお仕事
早いもんで週末です。
うちの娘、九州の合宿から帰ってきたかと思えば、来週はまた岡山へ遠征だそうで。
九州、岡山、九州、岡山‥。
彼女の移動距離を見ていると、もはや「渡り鳥」か「売れっ子の演歌歌手」のスケジュールですよね。
そんなバタバタした1月を過ごしておりますが、皆さんは「今日、自分は勝ちにきているな」と確信しながら料理をしたことはありますか?
私は今日、ありました。
このレシピを作っている時です。
「甘辛バター照りチキン」
名前からして、もう選挙なら圧勝するタイプのネーミング。
「甘辛」と「バター」が組んだら、それはもう連立政権みたいなものです。誰も逆らえません。
ということで、本日はこの「間違いのない主菜」を、ちょっとだけ理屈っぽくご紹介します。
【材料】(鶏もも1枚という名の、完成された宇宙)
鶏もも肉:1枚 「私は今、タンパク質の塊を扱っている」という自覚を持って用意してください。
塩こしょう:少々
片栗粉:小さじ2 これが後の「タレとの癒着」を生みます。
サラダ油:小さじ1
バター:10g 最後に加える「特効薬」です。
【A:黄金の比率】
醤油・みりん:各大さじ1
砂糖:小さじ2
【作り方】
1.下準備という名の「儀式」
鶏もも肉は余分な脂を取ります。
「この脂、もったいないかな?」という雑念は捨ててください。
その後、塩こしょうを振り、片栗粉をまぶします。
片栗粉は薄めでいいです。厚化粧は嫌われます。

2.皮目への「信頼」
フライパンに油を熱し、皮目から焼きます。
ここで大事なのは「皮を信じること」です。
いい感じの焼き色がついたら裏返し、中まで火を通します。
3. タレの「参入」
ここで一度、フライパンの余分な脂を拭き取ります。
このひと手間で、仕上がりが「ベタベタ」から「ツヤツヤ」に昇格します。
そこに【A】を投入。中火で煮絡めてください。
この時の香りで、キッチンが「あ、今日当たりだわ」という空気に包まれます。
4.バターによる「カーテンコール」
ここ、テストに出ます。
照りが出たら火を止めます。
止めてから、バターを投入してください。
余熱で溶けていくバターを眺める時間は、現代社会における数少ない癒やしの一つです。
5,裁断
食べやすい厚みにカットします。
断面から溢れる肉汁と、バターの香りを堪能してください。

【ポイントという名の独り言】
バターのタイミング
しつこいようですが、バターは「火を止めてから」です。
一緒に煮立たせすぎると、バターの香りがどこかへ旅行に行ってしまいます。娘のように。
片栗粉の役割
薄くまぶすことで、タレが「表面にただ付いている」状態から「ガッチリホールドされている」状態に変わりす。この差は大きいです。
特別なことは何もしていません。
工程も、皆さんがこれまで何度も繰り返してきた「いつものやつ」です。
でも、食卓に出した時の家族の反応の速さ。
そして白ごはんが消えていくスピード。
忙しくてバタバタしていても、これさえ作っておけば「今日という一日は、いい日だった」と無理やり着地させることができます。
さあ、皆さんも鶏もも肉を1枚用意して、バターを溶かすだけの簡単な幸福を手に入れてみませんか。
今日も充実した一日を。
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