今までのお仕事
今日から、加減を知らないレベルで寒くなりました。
そんな極寒の中、午後から隣県まで歯の矯正「インビザライン」の調整に行ってきます。
通い始めて、はや2年。
自分の中では、そろそろ「完成披露試写会」の招待状を送るくらいの気持ちでいたんです。
ところが、先生が淡々と告げたのは「あと1年追加」という衝撃の事実。
合計、3年。
…3年ですよ?
石の上にも3年。中学入学から卒業。
私の歯並びは、一体どれだけ慎重な足取りで、一歩一歩を噛みしめながら動いているんでしょうか。
あまりの遅れっぷりに、もはや誇らしさすら感じます。
そんな「計画の遅延」に打ちひしがれていた私ですが、救いもありました。
実は次男も今、矯正を頑張っている最中なんです。
私の「あと1年…」という絶望的な報告を聞いた彼は、こう言いました。
「お母さん、僕も矯正してるし、一緒に頑張ろう!」
…まさかの「共闘宣言」。
一人でサグラダ・ファミリアを建設しているような孤独感がありましたが、彼もまた、自分の口内で大規模な都市開発を進めている同志だった。
「歯並び戦隊・矯正ジャー」としての連帯責任。
そう思うと、この長く険しい1年も、親子プロジェクトとして楽しめそうな気がしてくるから不思議です。
そんな「親子で歯と戦う日々」の合間に、冷え切った体で帰宅して作るのが、今日の一皿です。
本当は火を一切使いたくなかったんですが、ある食材のせいで、そうもいかなくなりました。
【本日の構築:ささみとキムチのやみつき春雨サラダ】
「火を一切使わない」という理想を、春雨を茹でる数分間だけ放棄する。
そんな、現実的な妥協案から生まれたメニューです。
材料
ささみ:3本
青ネギ小口切り:2本分
キムチ:80g
春雨:50g
※彼を食すためには、コンロの火を灯すという「代償」が必要です。
酒:大さじ1
塩コショウ:少々
【A:味の着地点】
マヨネーズ:大さじ2
醤油・ごま油:各小さじ1
【工程の分析】
1.春雨への「譲歩」
春雨を袋の表示通りに茹でます。
ここでだけ、コンロの火を使います。
「火を使わないと言ったじゃないか」という自責の念も、春雨と一緒に茹でて流してしまいましょう。
茹であがったら水気をしっかり切り、ボウルに待機させます。
2.キムチの「断裁」
白菜キムチを食べやすい大きさに切ります。
これが、春雨とささみの仲を取り持つ優秀な外交官になります。
3.テクノロジーによる「ささみ」の処理
ささみを耐熱容器に入れ、酒と塩コショウを振ってラップ。
レンジ(500W)で2分30秒。

ここで大事なのは、加熱後にすぐ触らず「余熱」を信じることです。
私の矯正計画も、この余熱くらいでスッと進んでくれればいいんですけど。
粗熱が取れたら、筋を取りつつ細かく裂きます。
4.統合という名のフィナーレ
ボウルに全ての材料を投入し、混ぜ合わせます。

キムチの攻撃性を、マヨネーズが「まあまあ」と包み込む。
この絶妙なパワーバランスこそが、このサラダの真骨頂です。
【考察ポイント】
ささみと筋の向き合い方
「先に筋を取る」という事前準備を放棄し、最後に裂きながら取り除く。
この「後回しの合理化」が、疲れた夜には効きます。
しっとり感の追求
余熱で火を通す。
この「待ち」の時間こそが、パサつきを防ぎます。
焦っても良いことはない。それは、矯正も料理も同じようです。
インビザラインは3年かかり、春雨には火を使わされ、外は激寒。
何もかもがスムーズにはいきませんが、次男と「一緒に頑張ろう」と励まし合い、このサラダを食べて白ごはんをかき込めば、今日という「遅れ気味の一日」も、それなりに充実したものとして処理できそうです。
皆さんも、もし「終わりの見えない何か」と戦っていたら。
せめて春雨だけは表示通りに茹でて、このサラダで心を整えてみてください。
きっと、お腹と心は裏切りません。
充実した(あるいは、何とか共闘して着地させた)一日を。
ではでは。
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