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ようやく、一人が学校へと旅立っていきました。
さらに今日は、クラブチームの練習にも復帰できそうだということで。
我が家を長らく占拠していた「インフルエンザという名の不条理」がようやく撤退し、通常の生活、いわゆる「平時」へと戻りつつあります。
静かです。

誰の熱も測らなくていい。
誰の咳も気にしなくていい。
この「何も起きていない状態」こそが、実は最も高度な贅沢なのではないかと、改めて分析しているところです。

そんな「平時の幸せ」を噛み締めつつ、バタバタした生活で鈍った勘を取り戻すために。

本日は、たった10分という極めて短い工期で、家族から「おっ、今日のごはんは気合が入っているな」という誤認を引き出すための、戦略的な一皿を構築します。

【本日のシステム:ネギ塩ぱりぱりチキン】
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「皮を焼く」という極めてシンプルな行為を、いかにして「ごちそう」に昇華させるか。
そこには、徹底した放置と、適切な油の処理という知略が必要になります。

材料
鶏もも肉:1枚
にんにくチューブ:3cm(肉の「身」の部分に潜伏させる、味のベースキャンプです)
塩こしょう:少々
オリーブオイル:小さじ1

【A:ネギ塩だれの構成要素】
白ネギみじん切り:1/2本分
鶏がらスープの素:小さじ1
ごま油・レモン汁:各大さじ1
塩・黒こしょう:少々

【構築の手順】
① 鶏肉の「構造改革」
鶏もも肉は、焼いた時に皮が縮むという「自然の摂理」を阻止するために、切り目を入れます。
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身の方にも数カ所。
にんにくチューブを塗り込み、塩こしょうで下準備。
この「塗り込み」が、後の満足度を左右します。
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② 皮目への「不干渉」
フライパンに油を熱し、鶏肉を皮目から投入します。
ここでのルールはただ一つ。「動かさない」。
人間、どうしても様子を見たくて箸で触りたくなりますが、そこをグッと堪える。
フライパンと皮の「対話」を邪魔してはいけません。
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③ 油の「粛清」
皮がパリッとしたところで、フライパンに溢れ出した余分な油をペーパーで拭き取ります。
この油を放置すると、仕上がりが「ベタつき」という名の妥協に染まってしまいます。
裏返して蓋をし、中までしっかり熱を通します。
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④ 裁断とネギの「介入」
食べやすく切り、器に盛ります。
ここでボウルに【A】を混ぜ、ネギ塩だれを生成。
このタレをかけることで、一気に「定食屋の看板メニュー」のような風格が漂います。
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【考察ポイント】
「放置」がもたらすパリパリ感
皮目に触らない。じっくり焼く。
この「何もしない時間」が、最高の食感を生むという逆説的な真理。

直前がけのメリット
タレを食べる直前にかけることで、皮のパリパリ感とネギのフレッシュさが「共存」できます。
一人が学校へ行き、一人が練習へ。

バラバラに動き出す家族の歯車。
それを眺めながら、パリパリと音を立ててチキンを食べる。
通常の生活に戻るというのは、こういう「些細な音」を楽しめるようになることなのかもしれません。

皆さんも、もし献立に迷って「でも時間はかけたくない」という矛盾に直面したら。
この10分で構築できるネギ塩チキンを試してみてください。

きっと、「あ、今日これで正解だわ」という静かな確信が得られるはずです。
充実した(そして、ようやく平穏な)一日を。

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