今日も今日とて、食欲という名の鎖に縛られるあなたへ。
人はなぜ料理をするのか。
生きるため? 家族のため?
はいそうです。って言ってしまえば丸く収まるけど。
私が今回この料理を作ろうと思ったのは、じゃがいもとウインナーが、フライパンという密室でじわ
じわと追い詰められ、甘辛のタレに溺れていく様を見たかったからです。
その様子は甘辛監禁ルームで行われる、まるで地獄の舞踏会。
じゃがいもは乱切りという名の切断を受け、ウインナーは斜めに斬られ、香りを漏らしながらフライパンの上で甘じょっぱい液体に絡め取られ照り照りとした闇の輝きを増す。
そんな姿を見ていると、妙に心が落ち着くんですよね。
狂気と美味は紙一重です。
でもこの料理は、支配欲と食欲の境界線を軽々と飛び越えてきます。
…と言うと通報されそうなので。笑
ここでは「夕飯のおかずを作りたかったから」と言っておきましょうか。
人は料理に何を求めるのか。
栄養? 美味しさ? それとも支配欲?
答えはあなたの胃袋のこの一皿の中に。
さあ、今すぐその暇な手を動かし、この禁断の甘辛を味わってみて。
《材料》
じゃがいも‥250g
ウインナー‥4本
【A】
醤油‥大さじ2
みりん・砂糖‥各大さじ1
鶏がらスープの素‥小さじ1
サラダ油‥適量
《作り方》
① じゃがいもを小さく乱切りにし、耐熱容器に閉じ込める。
電子レンジ600Wで4分、内部が崩壊するまで熱を浴びせる。


② ウインナーは斜めに3等分にし解体し、切り口から漏れ出す香りを楽しむ。
③ フライパンに油を垂らし中火で熱を灯し①と②を焼き付けながらフライパンの中で暴れさせる。
④ 傷跡のような焼き色がついたら【A】を一気に流し込む。
液体が消えてなくなり、テリテリとした闇の輝きが全てを絡め取るまで冷酷に煮詰める
後は黙って皿に盛るだけ。
《ポイント》
レンジ時間は調整必須。誤れば命取りになります。
焼き色がついた瞬間が一番危うく、最高に美しい。
焼き色とテカリは命です。
香ばしさと食感が、最後の快楽を引き出します。
さあ、あなたのキッチンにも監禁ルームを。
じゃがいもとウインナーを照り焼き地獄へ送り出す準備はできましたか?
フライパンを手に、甘辛の宴を始めましょう。



